若者贅沢旅

休日、それは労働者の歓喜。この日、労働者は人間となり前向きな気持ちで未来を眺めるのである。

【ANAで行く!】シェラトン香港ホテル&タワーズの全貌 ハーバービュールームからの眺望はいかに

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 大学一年生の時に見たヴィクトリアハーバー越しに煌めく夜景は、無造作にばら撒かれた宝石のようで息を呑んだ。大都会の中では青い空が抜けて見えただけでとても気持ちが良いけれども、ビルに囲まれながら海が見えるというのは港町の特権だ。

 大学四年生の時、再び香港を訪れ今度は何処から夜景を見るかということになってまずはリッツ・カールトンのバーへ。モダンでスタイリッシュ、若者が好きそうな音楽が爆音で流れるその空間には、上質を知り尽くしたような白人たちが優雅に食事していた。俺はあそこまでいけるかな、未来に対しての挑戦状を勝手に受け取ったような気分だった。108階とかだっただろうか。高さのあまり夜景を見るには少し物足りない気がした。その次の日、今度はシェラトンホテルのバーは行ってみようということになった。そごうの上にあるこのホテルは見た目も地味だし、さほど期待していなかったのだがその期待は軽々と打ち砕かれたどころか、この場所は現在なお私が知る中で世界一好きな場所であり続けている。私が香港に取り憑かれるきっかけとなったこの宿を今回、旅行記のような形で紹介させていただく。

 

とにかく早く。せっかく行くならば、一刻も早く到着したい。そんなせっかちな需要は旅客にもビジネス客にもあるようで、香港エクスプレスだったり全日空には羽田発の深夜便が用意されている。NH821便。今回我々が搭乗した便である。00:55分羽田発、04:30分香港着。こんなに早く着いてどうする?とも思ったが、海沿いを散歩すればいいじゃないかと、とにかく早く着くこの便を選択。仕事が終わり、さっさと家に帰っても十分に間に合うありがたい出発時間だ。

 

羽田空港では、ANAラウンジに立ち寄る。f:id:skytravelar:20200505174309j:image

特段腹が減っているわけではなかったが、なぜか白いご飯までしっかり腹に詰め込む。ワインを飲みたいという思いに始まり、しかしいざ飲み始めると口寂しくなり結果ずいぶんたくさん食べたものだ。

搭乗時間を迎え、意気揚々と機内へ。機材は767-300。古い!まあ古いねこれは!と、とにかく年季を感じさせる機内である。f:id:skytravelar:20200505174610j:image

しかし、所詮は四、五時間。それに、もう良い子は眠る時間。古いエコノミーでも大丈夫さ。

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機内食。これは、果たして何ご飯だろうという時間帯であるに違いないが、これをまた全て食べてしまったというのはもうほとんどミステリーである。機内食が食べれないという人が一定数いるようだが、私はこれを食べることができる人種で良かったと心から思う。楽しい。旅先へ向かう飛行機の中というのは本当に楽しくて仕方がない。少しは眠らなくてはならない時間だが、あいにくこのシートは人を眠らせるためには設計されていない。何とか頭まで潜り切っただろうかというほどの浅い眠り、あるいはこれはもはや覚醒であるが、香港に到着した。

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よし、素早く荷物が出てきたぞ!!いやしかし、、こんな4時台に着いて荷物が早く出てきて何になるよ。スターアライアンスはスタイリッシュだなあ、などと思いながらホテルへの道を行く。

 

香港国際空港から、街の方へ行くのであればまずは香港エアポートエクスプレスに乗ることになる。

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この、悪くない特急電車に乗って九龍(カオルーン)駅を目指す。20分ほどで着く。荷物置き場もあるし、確実に座れるといっていい混雑具合なので、案外快適に過ごすことができる。成田エクスプレスよりは快適でないけれども、安いし、そして本数が多いので良しとする。

ところで、香港空港に早く着いたのは良いものの、始発までは少し待つことになる。1時間くらいだろうか。少し空港内をウロウロして時間を潰そう。カオルーン駅からホテルに行く場合、ホテルがチムサーチョイの辺りならばもうだいぶ距離が近いのでタクシーで行ってもそんなにお金はかからない。しかし、メジャーな行き先に対しては無料のシャトルバスが出ている。このシャトルバスは極めて運転が荒く、速度を下げさせるために道路上に作られた凹凸を減速なしに通過してしまうので、初めて乗る場合は身の危険を感じるだろう。香港スピード。香港はどうやらせっかちな人が多いみたいだが、どうやら運転技術は確かなようだ。

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バス乗り場へは案内表示に向かって簡単にたどり着ける。係員がいるのでホテル名を告げれば乗り場を教えてくれる。早朝にもかかわらずバスを15分間隔くらいで出してくれているようだ。

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シェラトンまでは10分くらいで着く。超高級ホテルといった風格はないけれども、快適なステイは十分に予感させるエントランスである。朝まだ8時前。とりあえず荷物を預けて散歩にでも行こうかと思えば、なんともう部屋の準備ができているとのこと。

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年会費3万円強のこれを持つだけで付与されるゴールドステータスの効果なのか、あるいはオンラインで予め到着時刻を知らせていたためなのか、あるいはその両方が効いた形なのかは分からない。このカードに興味があればこちらを参照していただきたい。入会者に対しいつも手厚いキャンペーンを行なっている。

http://amex.jp/share/u09H3?CPID=100220471

さて、今回予約したのはシティビューの部屋。

しかしここはこの赤いカードが力を発揮して、高層階のハーバービューをアサインされた。この部屋が本当に素晴らしかった。広さに関していえば、そもそもこのシェラトン香港はそんなに間取りに余裕があるタイプのホテルではない。観光客で賑わう街のど真ん中に建てられたシティホテルという雰囲気である。だから、部屋も広々という感じではないがしかし決して狭いとは思わないだろう。ちょうどいい大きさという印象がある。30平米くらいをイメージしていただけると良いだろう。部屋には大きな窓、そしてこの窓から覗く景色こそこのホテルの全てである。f:id:skytravelar:20200505181014j:image
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目が覚めれば、夢にまでみた香港の絶景が惜しみなく飛び込んでくる。本当に素晴らしい。色々なホテルに泊まったことがあるけれども、僕はこれ以上に部屋からの景色に感動したことはない。香港にまた行くときは絶対にシェラトンと、そう決めている。もう、部屋から出なくてもいいか。引きこもろうか。本気でそう思ってしまうくらい、感動的な景色なのだ。

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デスクも作業には十分。この水は無料ではないので注意が必要だ。
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洗面台もスタイリッシュ。
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バスも、シャワーブースが別になっているのでバスタブではしっかり寛ぐことができる。文句なし、素晴らしい!!少しゴロゴロと、また寝心地が素晴らしく良いベットを転げまわり、朝食を食べに行く。シェラトンには、ビュッフェが二つある。二階のロビーの隣、もしくはよるにはスカイラウンジとして利用されている最上階である。景色を見にはるばる日本からやってきた私は、迷うことなく上へ。

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いやあ!これはすごい。ハーフビュッフェのような形でメインはしっかりこのようなプレートでくる。その他には自分でサラダなら中華惣菜などを食べられる上に、スパークリングワインも無料で飲める。あまりに優雅な朝であった。

 

さて、このホテルの中はこのような形で私が求める全てがあるのだが、このホテルにこだわる理由が他にもある。それは、立地の良さである。

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北の半島部分と、南にある香港島の二つに大きく分かれている中で、このホテルは半島側の南端にあるチムサーチョイというエリアに位置する。こここそ、香港の目抜き通りであり、街歩きが非常に楽しいエリアである。このようなエリアにホテルがあると、一旦出回って疲れてきたらホテルに帰って休み、そしてまた出かけるという動き方ができるので非常に利便性が良い。特に、二泊三泊の旅行ともなれば、遊んだ後電車でホテルまで戻る時間は少し惜しい。だからこそ、目抜き通りに位置し地下鉄までも徒歩1分のこのホテルを私は選び続ける。

 

この宿なら、時間がなくても香港という地の魅力を味わい尽くすことができる。全ての瞬間、自分は香港にいるのだと感じささてくれる。またこの宿に行ける日が待ち遠しくてならない。